ベンチャーと大手企業って結局どっちがいいの? 両方経験したからこそ分かったメリットデメリット|初めての転職
■こんな人におすすめ
・大手企業からベンチャー企業への転職を考えている
・ベンチャー企業から大手企業への転職を考えている
・自分がどちらに向いているのか分からない
初めて転職する場合、大手企業に転職すべきか、ベンチャー企業に転職すべきか迷うことがありますよね。
大手企業は福利厚生もしっかりしていて安定感がありそう
ベンチャー企業は若いうちに色々経験できてスキルアップにつながりそう
など様々な観点から転職先を選ぶと思います。
筆者は新卒で約100名のベンチャー企業へ入社し、5年働いた後に1万人を超える大手企業へ転職しました。
今回はベンチャー企業と大手企業の両方を経験した私が感じた
大手企業とベンチャー企業のメリット・デメリットについてご紹介します。
ぜひ転職活動の参考にしてみてください。
大手企業・ベンチャー企業の定義
大手企業とベンチャー企業の定義は様々です。
大手企業とは、従業員数や売上高などの規模が大きく、一定の地位や影響力を持っている企業のことを指します。
ただし、具体的な従業員数や売上高の基準は国や地域によって異なるため明確な定義はありません。
一般的には、多くの従業員を抱え、複数の事業を展開している、または市場において主要な地位を占める企業を指すことが多いです。
一方でベンチャー企業とは、新しい技術やビジネスモデルなどを開発し、成長することを目的とした、比較的小規模な企業のことを指します。
ベンチャー企業はイノベーションやクリエイティブなアイデアを追求することが多く、急速に成長することが期待されています。
では、大手企業とベンチャー企業はそれぞれどのような違いがあるのでしょうか?
大手企業・ベンチャー企業の違い
大手企業とベンチャー企業では、主に「規模」「組織」「リスク」「ビジネス戦略」に違いが現れます。
「規模」
業種・業態によって異なりますが、大手企業は一般的に1,000~1万人の従業員を抱えていることが多い一方でベンチャー企業は、従業員が100人未満と少ない傾向にあります。
オフィスも全国に支社や支店を構えていて全国転勤や出張が多い大手企業に比べ、ベンチャー企業は本社オフィスのみが多いです。
また、大手企業の年齢層は20~60代と幅広いのに比べ、ベンチャー企業は20~30代で構成されることが多いのが特徴です。
「組織」
大手企業は、多層的な組織構造を持ち、各社員の役割や責任が明確に分かれている一方、
ベンチャー企業は、よりフラットな組織構造を持っていることが多く、一人ひとりの社員が多様な役割を担うことがあります。
「リスク」
ベンチャー企業は、新しいアイデアや技術を開発するために、リスクを取ることが多くあります。
一方、大手企業は、既に安定的なビジネスモデルを持っていることが多く、リスクを最小限に抑えながら事業を運用することができます。
「ビジネス戦略」
大手企業は既存事業を継続的に改善することで安定的なビジネスモデルを維持しています。
一方、ベンチャー企業は、新しい市場や顧客を開拓するために、より革新的なビジネス戦略を採用し、新規事業を作り続けることが多いです。
両方経験して感じたメリット・デメリット
それでは大手企業とベンチャー企業の両方を経験して感じたそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介していきます。
あくまで私個人の経験に基づく観点なので偏った考え方がある部分はご了承ください。
大手企業のメリット・デメリット
▼メリット
賞与が高い
これが転職して一番感動しました。
大手企業は既存事業で一定の売上高があるため、安定かつ高い賞与をもらえる企業が多いです。
福利厚生が充実している
住宅手当などの諸手当や、提携する保養所・社内マッサージの利用など
福利厚生が充実しており、仕事以外の各種サポートが充実していることが多いです。
残業時間が短い
大手企業になればなるほど、労基署や世間からの注目が上がるため、
残業時間や業務内容を無理のない範囲で設定することが多い傾向にあります。
その分プライベートを充実できるため、ワークライフバランスを重要視する方にはおすすめです。
▼デメリット
人間関係が希薄
同じ会社の中でも事業ごとに部署やオフィスが分かれているので、身近な人以外の社員とは基本的に接する機会が少ない傾向にあります。
一日誰とも話さずに帰宅するということも頻繁にあります。
なるべく人と関わらずに仕事をしたい人には向いているかもしれません。
社内の承認フローが複雑で時間がかかる
組織の多層的な組織構造により、意思決定などのフローに時間がかかります。
1つの企画について、先輩に確認→課長に確認→部長に確認のように
承認フローが多く、最終段階の確認で出戻りが発生することもしばしばあります。
ベンチャー企業のメリット・デメリット
▼メリット
とにかく豊富な経験が積める
これがベンチャー企業の最大のメリットです。
入社1年前から新規事業の責任者ができたり、職種に囚われない幅広い業務を経験することができます。
早いうちからスキルアップをしたいという方にはぜひおすすめの働き方です。
フラットな人間関係が構築できる
人数が少ないので、社内のほぼすべての人と交流することができます。
異なる部署の社員との雑談の中で思わぬ発見や、新しい仕事につながる機会も獲得することができます。
▼デメリット
マニュアルなどドキュメント類がまとまっていない
基本的に業務が俗人的なことが多く、ドキュメントがまとまっていない傾向にあります。
自分でやり方を見つけて実践する人には向いていますが、マニュアルを見てその通りに業務を進めたいという方には向いていないかもしれません。
賞与が不安定
一般的に賞与は売上高から枠を決められるため、
業績が良い時期は賞与も増えますが、業績が悪くなると賞与も大幅に減ってしまいます。
安定した賞与をもらいたい場合は、大手企業の方が向いているでしょう。
残業時間が長い
職種に囚われない幅広い業務ができる一方で、担当する業務量も増加するため残業時間が長くなる傾向にあります。
プライベートの時間をしっかり確保したい場合は慎重に考えることをおすすめします。
どちらが向いているか迷ったら
大手企業・ベンチャー企業にはそれぞれメリットデメリットがあるので、
今の自分にはどちらが向いているのか考えてみてください。
どちらが向いているのか分からない場合や、迷っている場合は、
転職エージェントに登録して、自分のキャリアプランについて相談してみることをおすすめします。
数百から数千人の転職者を見てきたプロのエージェントであれば、あなたに似た人がどのようなキャリアプランを考えているのか教えてくれます。
キャリアプランの相談に強い転職エージェントは以下の通りです。
この機会に登録しておきましょう。
1) レバテックキャリア
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3)type転職エージェントハイクラス
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まとめ
いかがでしたか?
今回は大手企業とベンチャー企業の両方を経験した私がそれぞれのメリット・デメリットについてご紹介しました。
どちらが優れている・劣っているということはなく、
今の自分が優先したいことや、今後どうしていきたいかによって
大手かベンチャーか決めるのが良いと思います。
後悔のない転職をするために、どちらに進むかぜひ考えて見てください。